鷺の停車場

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ほのぼのる500「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。2」

ほのぼのる500「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」の第2巻を読みました。

2018年11月から小説投稿サイト「小説家になろう」に連載され、TOブックスで単行本が刊行されているライトノベルの第2巻。2019年11月に刊行された第1巻の約5か月後の2020年4月に刊行されています。2024年1月から3月までの2024冬クールにTOKYO MXなどで放送されたテレビアニメ版を見たのをきっかけに、第1巻に続いて読んでみました。

reiherbahnhof.hatenablog.com

背表紙には、次のような紹介文が掲載されています。 

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相棒のソラとともにゴミ拾いの旅を続ける9歳の少女・アイビーはとても満たされていた。
道すがら出会った冒険者一行に目をかけられて、一緒にご飯を食べたり、冒険をしたり、まるで本物の家族のように優しくしてもらっているからだ。
だが、日々を健やかに生きたいと願うだけの彼女に新たな災厄が舞い込んでくる。
次の目的地・オトルワ街では人さらいの奴隷商組織が横行しているばかりか、アイビー自身が標的にされているというのだ。
しかも、組織を取り押さえるにはアイビーが囮になる必要があるらしい。
怖い……でも怯えてなんていられない!
そう自らを奮い立たせ、仲間たちとの絆を力にアイビーは過酷な作戦へと挑んでいく!

もちろん今回も可愛いがいっぱい!
新たな魔物もテイムしちゃう!
愛され癒し系なほのぼのサバイバルファンタジー第2弾!

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本巻からは、冒頭のキャラクター紹介のページが設けられています。そこで紹介されている登場人物は、次のとおりです。

  • アイビー:スキルの星がなかったため、親から見放され、サバイバルの旅に出る。前世の記憶を持つ。男の子に間違えられがち。

  • ソラ:アイビーが初めてテイムしたスライム。崩れスライムというレア種族。ぶるぶる震えがち。

  • シエル:行く先々で出会ったアダンダラ(猫の魔物)。なぜかアイビーに懐いている。ついもふもふしがち。

  • オグト:ラトメ村の自警団員、門番・見回りの隊長。考えるよりすぐ行動しがち。

  • ヴェリヴェラ:ラトメ村の自警団員、門番・見回りの副隊長。面倒見がいいので、つい隊長のフォローをしがち。

  • セイゼルク:上位冒険者チーム「炎の剣」のリーダー。がっちりしていて、つい脳筋行動しがち。

  • ラットルア:上位冒険者チーム「炎の剣」のメンバー。仲間想いで、喜怒哀楽がコロコロ変わりがち。

  • シファル:上位冒険者チーム「炎の剣」のメンバー。いつも笑顔だが、怒った時の無表情が怖がられがち。

  • ヌーガ:上位冒険者チーム「炎の剣」のメンバー。好きすぎて食事内容がつい肉に偏りがち。

  • ボロルダ:上位冒険者チーム「雷王」のリーダー。いい加減だが、優しい見た目のため、メンバーから相談を受けがち。

  • リックベルト:上位冒険者チーム「雷王」のメンバー。少しつり目なので、機嫌が悪く見えがち。

  • ロークリーク:上位冒険者チーム「雷王」のメンバー。大雑把なボロルダによく振り回されがち。

  • マールリーク:上位冒険者チーム「雷王」のメンバー。目が悪いだけなのに、不機嫌だと勘違いされがち。

  • ミーラ:上位冒険者チーム「緑の風」のテイマー。綺麗な人だけど、アイビーに不審がられがち。

  • トルト:上位冒険者チーム「緑の風」のメンバー。マルマと双子なので、よく間違われがち。

  • マルマ:上位冒険者チーム「緑の風」のメンバー。トルトと双子なので、よく間違われがち。

以上の登場人物のほかに、本巻で登場する名前が付けられているキャラクターとしては、次の人物がいます。

  • ログリフ:オルトワ町の冒険者ギルドのギルドマスター。通称「ギルマス」。

  • バークスビー:オルトワ町の自警団の団長。

  • アグロップ:オルトワ町の自警団の副団長。

  • フォロマロ:オルトワ町の冒険者ギルドの財務管理担当。

  • マルガジュラ:オルトワ町の自警団の団員。裏で組織に加担していた。

  • ガボジュラ:オルトワ町の自警団の団員。裏で組織に加担していた。

  • ダルゴレ:オルトワ町の自警団の団員。裏で組織に加担していた。

  • タバリダ:オルトワ町の自警団の団員見習い。裏で組織に加担していた。

  • アダリクリ:組織に家を提供していた男性。

  • ミレア:アダリクリの妻。

  • マルセ:オルトワ町の自警団の団員。一番の年長者で自警団員のまとめ役。

  • ロゼ:オルトワ町の自警団の団員。

  • クリダロ:オルトワ町の自警団の団員。

  • アリバス:オルトワ町の自警団の副団長補佐。

  • ファルトリア伯爵:オルトワ町の貴族。裏で組織に加担していた。

  • フォロンダ領主:オルトワ町の領主。

  • カルア:ミーラの友達。

  • ルイセリア:ミーラの友達。

  • マカシャ:ミーラが「ママロコ」に一緒に連れて来た男性。

  • ハグ:甘味処「ママロコ」の店員。

  • オルワ:裏商売をしていた商人と会っていた貴族の御用聞き。

  • タフダグラ:裏商売をしていた商人と会っていたオルトワ町の商人。アヘンの売買をしていると噂されている。

  • ハルレ:中位冒険者。裏で組織に加担していた。

本巻は、全体が「第3章」とされており、57話と番外編1話で構成されています。各話の概要・主なあらすじは、次のようなもの。

第3章 不穏な組織

70話 気配を消す方法

オトルワ町の冒険者広場に行き、セイゼルク、ボロルダたちのテントの間に自分のテントを張らせてもらったアイビーは、ボーションを拾いに捨て場に行くが、その帰り、気配が近づいてくるのき気づき、セイゼルクに教えてもらった方法で気配を消す。

71話 恐怖と名物

冒険者広場に戻る途中、不意に不快感を覚え、怖くなるアイビー。テントに戻ってソラにポーションを食べさせていると、ラットルアが町の名物を買ってきたと夕食に誘う。セイゼルク、ボロルダ、リックベルトとも一緒に、町の名物のモウの煮込みスープを食べる。

72話 緑の風のミーラ

翌朝、話があるとセイゼルクたちに呼ばれたアイビーは、組織を捕まえるのを手伝い、囮になってほしいと頼まれる。アイビーが、ミーラたちが組織の人間かもしれないと話すと、ラットルアやボロルダはミーラが裏切り者であることに気づいていた。

73話 付加価値

リックベルトにどうしてミーラのことに気づいたのか尋ねられ、アイビーはテイムした少し変わったスライムが教えてくれたと話すと、セイゼルクは、そのスライムは問題が解決するまでは誰にも見せてはだめだと忠告する。

 

細部はだいぶカットされたり、アレンジが加えられていますが、このあたりまでが、テレビアニメ版の第8話「危険な町へ」におおむね対応する部分になっています。

74話 特殊な商品

ボロルダたちは、前日にギルマスから、ある商人が特殊な商品を扱っている証拠が見つかったから情報を集めてほしいと依頼されたことを話す。その特殊な商品とは、子供だった。緑の風がある貴族からの推薦でほぼ上位冒険者と変わらない扱いを受けていると聞いたアイビーは、その貴族も組織の人間の可能性があることを示唆する。

75話 試されたソラ

ボロルダとセイゼルクは、ギルマスにアイビーのことも含めて全て話すが、貴族たちには伏せてもらうと話す。リックベルトはソラが人間を判断できるかを試す。

76話 七歳!

ボロルダたちがギルマスのところに行った後、アイビーと一緒に残ったラットルアは、本当に男の子?と聞き、不意打ちを受けたアイビーは固まってしまう。ラットルアは、ボロルダやセイゼルクも気づいているだろうと話し、アイビーは見た目7歳くらいに見える、成長が遅いのは過酷な生活を送ってきたのではと言う。

77話 見た目の対策

アイビーは性別がばれないようにするための対策を考えるが、ラットルアは成長したら絶対無理だと言い、奴隷を買って守ってもらうことを勧める。

78話 役割

一緒に夕食を食べた後、ボロルダはギルマスに話した結果を伝える。話し合いの結果、ラットルアはアイビーと一緒に行動して組織のアイビーの見張り役を探り、ボロルダたちはトルト、マルマたちの行動を調べることにする。

79話 奴隷

アイビーと一緒に行動することになったラットルアは、奴隷になった多くの冒険者は数年契約で冒険者に戻れること、奴隷の時に知った情報は魔法で縛られるから解放されても話すことはできないことなどを説明し、アイビーの奴隷への拒否感は薄れる。

80話 優しいから悲しい

ラットルアはさらに、ギルドには保護者不在の子どもたちを守るための保護者代理制度がある、この街で当分過ごしたらどうか、と勧めるが、アイビーはどこかに留まるつもりはない、とそれを断る。アイビーが洗濯を終えてテントに戻ると、ミーラが友達だというカルアとルイセリアを連れてきていた。ミーラたちはアイビーを「ママロコ」に誘い、アイビーは何かあると感じる。

81話 理解出来ない行動

ミーラたち3人の様子が気になったアイビー。ボロルダたちと一緒に夕食を食べたアイビーはミーラたちとの一件を報告する。

82話 三人の関係

翌日、ミーラたちと元冒険者がやっているお菓子を出す店「フロフロ」に行ったアイビー。ミーラにカルアはいつから友達なのか尋ねたアイビーは、その様子から、ミーラとカルアの関係に違和感を感じる。

83話 考えすぎ?

ミーラたちと別れたアイビーは、元商家への取り締まりでは何もなかったこと、その場所は自警団が見張っていることを聞き、自警団にも裏切り者がいる可能性があること、犯罪とは無縁だと判断される貴族が一番疑わしいことをラットルアに伝える。

84話 みんなで混乱

テントに戻るとセイゼルクだけが戻ってきていた。ラットルアはアイビーと話したことなどをセイゼルク、そして後からやってきたボロルダに話す。アイビーは裏切り者かどうかをソラに判断してもらうことを提案する。試しにアイビーがカルアとルイセリアの名前を出すと、ソラはカルアは味方だがルイセリアは違うと判断する。

85話 ソラの判断

ボロルダたちと一緒に、ソラを連れて冒険者ギルドに行ったアイビーは、ギルドマスターのログリフ、自警団の団長バークスビー、副団長のアグロップたちと会い、自警団と冒険者の裏切り者を見つけることになる。

86話 二人の貴族

アイビーたちが取り締まりのあった元商家に来ると、ファルトリア伯爵とフォロンダ領主がやってくる。ソラの反応から、ファルトリア伯爵が組織の人間だとわかる。

87話 混乱、後悔、作戦?

元商家の家に隠し部屋が見つかる。アイビーは、裏切り者を捕まえるため、見張りの者に警備が手薄なことを見せて、襲撃させることを提案する。

88話 組織のお金

隠し部屋を捜索すると、金貨の詰まった木箱も見つかる。

 

細部はだいぶカットされたり、アレンジが加えられていますが、このあたりまでが、テレビアニメ版の第9話「組織との対決へ」におおむね対応する部分になっています。

89話 専門部隊?

裏切り者を見つけるため、組織を追い詰める専門部隊を組織するという大義名分を作り、自警団員たちにアイビーに対し自己紹介してもらる。結果、126人のうち29人が裏切り者だとわかる。次に冒険者ギルドで15人の冒険者に会うと、うち7人が裏切り者だた。

90話 組織の者

アイビーの提案で、各部屋にあった木箱や棚に書類などの組織の証拠を紛れ込ませて、蔵に運び込む。

91話 やばい人が多すぎる!

アイビーやボロルダたちは、一緒に夕食を食べた後、この日の結果を共有する。トルトとマルマは、森の奥の洞窟に多くの人間を匿っており、そのうち11人は指名手配者だった。

92話 フォロンダ領主

翌日の朝食後、ボロルダはフォロンダ領主に会ってきた結果をアイビーたちに話す。

93話 計画をつぶす!

この日ミーラたちと会う約束をしていたアイビーは、アイビーたちが拠点に出入りしていると知ったミーラが仕掛けてくるだろうと考え、ミーラの見張り役を使って早く仕掛けることを提案する。

94話 組織を潰すためなら

アイビーはその作戦の詳細を説明する。

 

細部はだいぶカットされたり、アレンジが加えられていますが、このあたりまでが、テレビアニメ版の第10話「事件の渦中へ」におおむね対応する部分になっています。

95話 仲間が増えた

ラットルアと一緒にミーラたちと「ママロコ」に行ったアイビー。ラットルアは、トルトとマルマに討伐隊が出たと話すと、ルイセリアは立ち上がろうとし、アイビーはマカシャに捕らえてもらう。

96話 カルアさん

薬師でもあるカルアは、ルイセリアとミーラに眠り薬を打って眠らせる。ラットルアたちと拠点に向かうと、裏切り者たちは確保されていた。

97話 説明してくれ!

この97話から100話までは、自警団のバークスビー団長の視点から描かれています。

拠点にいたバークスビーは、やってきたシファルたちから凶悪犯の集団の討伐隊を編成すること、拠点の隠し部屋に入ったら建物全体に行き渡らせる眠り玉を仕掛けることなどを告げられる。アグロップは、裏切り者も含めて45人を討伐隊に選抜する。

98話 作戦決行

バークスビーはアグロップとともに討伐隊の先頭に立って出発する。その途中、バークスビーとアグロップはあらかじめ用意していた網を討伐隊のメンバーに向けて投げて裏切り者を捕らえる。

99話 組織を追い詰めるため

バークスビーたちは捕らえた裏切り者たちを連行して町に戻jり、マルセに裏切り者を檻に入れるよう指示し、拠点に向かう人員を確保する。

100話 貴族が奇襲?

バークスビーがボロルダたちと拠点に向かうと、建物の中では拠点の中の証拠を持ち出そうとして眠り玉で眠らされた組織の者たちが数多く倒れていた。その中には貴族の身なりの者もいた。

101話 あの子たちの安全が一番

この101話は「雷王」のリーダーのボロルダの視点から描かれています。

アイビーの発案で拠点周辺の者に組織の者がいないか調べることにしたボロルダたちは、アイビーの安全を考えて場所を選び、やってきたアイビーと確認を始める。

102話 頑張りました!

アイビーたちが拠点周辺の者たちを順に調べた結果、組織に何らかの形で加担していた者が34人見つかる。

103話 すごい人たちだった

さらに、拠点の見張り役という名目で集められた冒険者41人を調べ、3人の裏切り者が見つかる。

104話 団長さんはすごい

拠点周辺には噂を聞きつけて組織に恨みを持つ町の人々が集まってくるが、バークスビーは自分が確実に奴らを奴隷落ちにするから手を出さないようにと説得し、人々は騒ぐのを止める。その様子を見たアイビーは、団長さんはすごいと思うのだった。

 

細部はだいぶカットされたり、アレンジが加えられていますが、このあたりまでが、テレビアニメ版の第11話「戦へ」におおむね対応する部分になっています。

105話 朝はのんびり

怒濤の1日を終えた翌日、ラットルア、ボロルダたちを一緒に朝食を食べるアイビーは、謝礼金や懸賞金はとりあえず2週間待ってほしい、とのバークスビーからの伝言を伝えられる。

106話 逃げる!

久しぶりに森の中を歩き、捨て場に向かったアイビーは、ハルレたち4人の集団に遭遇する。ソラの反応からハルレが組織の人間だと分かったアイビーは、逃げようとするが捕まえられてしまう。しかし、そこにアダンダラが姿を現してハルレたちは気絶し、危機を脱する。

107話 仲間です

久しぶりに会えたアダンダラに抱きつくアイビー。そこに駆けつけてきたボロルダたちは、上位魔物のアダンダラを見て恐怖でこわばるが、アイビーは仲間だと紹介し、名前を聞かれてとっさにシエルと名付ける。

108話 なぜかのんびり?

みんなの忠告を受け、アイビーはシエルに少しの間姿を隠してもらうことにし、4人を連行するボロルダたちと町に戻る。

109話 シエルって

捕まえた者たちを引き渡し、再び森に戻ったアイビーは姿を現したシエルを可愛がる。狩りを一緒にがんばろう、とアイビーが言うと、シエルは嬉しそうに一鳴きする。

110話 またか、私!

捨て場に行った後、シエルと別れて町に戻ったアイビーは、アリバスからアグロップが話をしたいと言っていると伝えられる。ボロルダたちのために夕食を作ると、そこにアグロップたちがやってきて、一緒に夕食を食べる。

111話 目標は野兎三匹以上

翌朝、朝食後にみんなが出かけるのを見送り、アイビーは作った罠を仕掛けに森に向かい、狩りの得意なシエルに良さそうな場所を教えてもらって罠を仕掛ける。

112話 誤魔化そう

罠を仕掛け終わり、シエルとゆっくり過ごそうと思うアイビーは、お昼を食べ、どの部分が自分の前の世界の記憶なのか頭の中で整理し、料理関係は前の自分の記憶なのだろうと思う。

113話 ラットルアさんの愚痴

そこに休憩しに来たとラットルアがやってきて、午前中のできごとの愚痴を言って帰っていく。

114話 良い食べっぷり

その日の夕食は、アイビーの料理を楽しみにセイゼルクたち全員が同じ時間に戻ってくる。

115話 想像以上に危険だ

ラットルアたちの話から、全員自分が女だと気づいていることが分かったアイビーは、一人旅は想像以上に危険だと悟り、護衛のために奴隷を付けた方がいいというラットルアの勧めを真剣に考えなければと思う。

116話 狩り?

翌日、仕掛けた罠を確認しに森に向かったアイビー。姿を現したシエルと一緒に確認していくと、全く架かってなかったが、シエルが威嚇の声をあげると、罠に野兎と野ネズミが掛かる。

117話 疑えばいい

捕まえた野兎などを解体した後に町に戻ったアイビーは、町の雰囲気の異変に気が付く。肉屋で解体した肉を売ると、やってきた他の客の話から、ファルトリア伯爵が連行されたことがわかる。

118話 干し肉は人気

ファルトリア伯爵が捕まった日から8日後、再びシエルのおかげで大量に取れた肉を肉屋に持ち込んだアイビーは、店主からこの店に来たら干し肉が大量に買えると下位冒険者たちの間で噂になっていると聞かされ、もう少し量を増やすようお願いされる。広場に戻ると、ラットルアから、ギルマスとバークスビーが夕飯をおごってくれると誘われる。

119話 干し肉で人気店

再び森に行ったアイビーは、野兎12匹、野ネズミ11匹と野バトを狩り、肉屋に売りに行くと、店主から、肉の確保のためにギルドに依頼を出すことにしたと聞かされる。

120話 お祝い

ギルマスとバークスビーからの誘いでお店に行くと、貸切りでの組織壊滅祝いになっていた。この雰囲気もあと少しかと思うアイビーは、いい人たちに巡り合えたと実感する。

121話 旅を続ける理由

翌日の夕方、アイビーはギルマスにレアスライムのソラを見せに行く。その帰り、この町に住む気にはならない?と改めて聞くラットルアに、アイビーは旅に出た理由など本当のことを打ち明け、これからの旅は本当にやりたいことを見つけるための旅だと話す。

122話 知れば知るほど

アイビーが星なしだと知ったラットルアから、ソラはテイムできているのか?と聞かれ、アイビーは、ソラは崩れスライムだからテイムできたと話し、ソラの食事やシエルとの出会いなどを話すと、ラットルアは、重傷者を癒すなんて光のスキルで星5つを持っている者の力だと話す。ラットルアに連れられてシファルを訪ねて同じ話をすると、シファルは、シエルは大魔法師と呼ばれる魔術師長より魔法に長けている可能性があると言い、アイビーは知りたくなかったと思う。

123話 美人?

アイビーは、成長すれば美人になると思うと言われ、恥ずかしくなって照れる。アイビーの身を守る方法についての話になり、シファルは、アイビーの場合は目立たないことが重要、冒険者の奴隷はやめた方がいい、隣の町のオール町には有名な奴隷商がいる、そこなら希望の奴隷が手に入るかもしれないと話す。

124話 妥協はしない事

話し合いの結果、親子に見られるような中年男性を奴隷にすることになり、シファルとラットルアは、旅を一緒にする相棒だから妥協せず慎重に選ぶようアドバイスする。

125話 謝礼金と懸賞金

翌日、アイビーが謝礼金と懸賞金の受け取りに団長を訪ねると、捕まえられた者には、王家の親族や、数多くの指名手配犯もおり、アイビーに払われる謝礼金と懸賞金の合計は、予想を大きく超える金貨150枚分になっていた。

126話 野バトのスープ

アイビーは、肉屋の店主にお願いされていた野バトを狩り、肉屋に持って行く。広場に戻り、夕食用に残していた1匹を使い、みんなのために野バトのスープを作る。

 

森に行って狩りをするシーンなど、大きくカットされている部分が多いですが、テレビアニメ版の第12話「三人の旅へ」におおむね対応する部分になっています。ただし、テレビアニメ版では、オルトワの町を出発するまで描かれていますが、出発のシーンは、本巻には出てきませんので、次の第3巻に出てくるのだろうと思います。

 
番外編 出会えてよかった

犯罪組織が潰れて12日後、活気を取り戻した町で、シファルと夕飯を食べる店に行くと、少し前に9歳になったアイビーの誕生祝いだった。ここ数年誕生日を祝ってもらったことがなかったアイビーは嬉しさで涙で視界がにじむ。お鍋のセット、食器、石鹸などいろいろプレゼントを贈られ、お祝いしてもらったアイビーは、皆に出会えてよかった、と感謝の言葉を伝える。

 

アイビーが誕生日をお祝いされるシーンは、時系列の順番を入れ替えて、テレビアニメ版の第8話「組織との対決へ」の前半に出てきますが、細部の描写はかなり違っているようです。

 

本編と著者によるあとがきの後には、巻末おまけとして、コミカライズ第1話の全体、32ページが収められています。

 

以上のとおり、本巻までで、テレビアニメ版で描かれた部分はほぼカバーされている形になっており、残すは出発のシーンくらいになっています。

この先の内容も少し気になるので、もう少し先まで読んでみようと思います。