週末の夕方、柏駅前のキネマ旬報シアターに行きました。
この映画館には、昨年は軽く10回以上は通ったのですが、今年に入ってからは、めっきり行く機会がなくなっていたので、かなり久しぶりです。
この週の上映作品。
9月から約1か月かけて、アニメーション特集と題打って、京都アニメーションの作品の特集上映が行われています。
観たのは、「映画 けいおん!」(2011年12月3日(土)公開)。DVDでは以前に観たことがありますが、スクリーンで観られる機会はほとんどないだろうと思ったのと、あの放火事件の後になって、テレビアニメ版の第1・第2シリーズを配信で初めて見たので、以前に観たときとは少し見え方も違ってくるような気がして、観に行くことにしました。
上映は136席のスクリーン3。
スクリーン3のある2階のロビーには、「京アニ魂は永遠に不滅です!」とのメッセージとともに、今回特集上映のある映画のキャラクターの展示がいっぱい並んでいました。この一角には、「けいおん!」と、次回上映の「Free!」シリーズのキャラクターが展示されていました。
「映画 けいおん!」関係だけで、これだけの展示。スタッフの熱意を感じます。
この日の前には、音量大きめの特別上映の「音感上映」が行われていました。私もできれば行きたかったのですが、用事があって行けませんでした。その日はけっこうな数のお客さんが入って、上映後には拍手も起きたそうですが、この日のお客さんは10人ほどでした。
やはり、テレビアニメ版を見たこともあって、以前に観たときよりもすっと落ちる感じがしました。ほのぼの・コメディ要素が多いあたりは、個人的にはさほど好みではないので若干の違和感はあったのですが、ホロッとするシーンもあって、心に染みました。
顔や上半身を映さずに足だけで感情を表現する、といった演出が巧みで、そうした表現の積み重ねに心打たれるシーンもありました。これは、監督を務めた山田尚子さんに特徴的な演出のように思えますが、京都アニメーションの優れた作画があって初めて可能になった表現のような気もしました。少なくとも現時点では「リズと青い鳥」で一つの頂点を極めた感のある山田監督の特徴的な演出がここにも確かにあります。
そうしたストーリーの展開とは別に、劇中に流れる音楽も魅力的。個人的には、「ごはんはおかず」の印象が強烈で、観終わっても、あのイントロが頭の中をよぎってしまいます。
ところで、あわせて上映されている「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」関連のキャラクター展示は、さらにたくさんあって、2階の壁は隙間なくキャラクターで埋め尽くされたような空間でした。
「映画 けいおん!」の上映は終わってしまいましたが、「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」と「映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-」は9/27(金)まで、「劇場版 Free!―Road to the World―夢」は10/4(金)まで上映されています。いずれも、今のところ首都圏では最後の上映になっていますので、気になる方は、この機会を逃さずに。