鷺の停車場

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映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(実写版)

お盆の休みに、TOHOシネマズ流山おおたかの森に実写版「思い、思われ、ふり、ふられ」(8月14日(金)公開)を観に行きました。
この日、家族が違う映画を観に行くことになっていたのですが、TOHOシネマズデイで安く映画が観られるので、自分も何か観ようと思い、同じような時間帯に上映されていて、公開初日の舞台挨拶の中継もあるということで、前日に予約してみました。

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お盆の時期なのに加えて、TOHOシネマズデイということもあって、ロビーには人がいっぱいです。

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この日のスケジュール(の一部)。残席が少ない回が多いです。

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上映は、234席のスクリーン2。ここも1席ずつ間隔を開けての販売でしたが、前の方の数席を残して満席のようだったので、110人くらい入っていたのだろうと思います。

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咲坂伊緒のコミック「思い、思われ、ふり、ふられ」を三木孝浩の監督で実写映画化したもので、脚本は三木孝浩監督と米内山陽子、主題歌はOfficial髭男dismが担当しています。

公式サイトのストーリーによれば、

 

『 明るく社交的な【朱里】(浜辺美波)、内向的でうつむきがちな【由奈】(福本莉子)、クールな【理央】(北村匠海)、爽やかで天然な【和臣】(赤楚衛二)。
偶然出会ったタイプの全く違う4人は、同じマンションに住み同じ学校に通う高校1年生。
親同士の再婚で「家族」となり、朱里に言えない恋心を抱える理央。
そんな理央に憧れるけど自分に自信が持てない由奈。和臣に惹かれていき、自分の感情に戸惑う朱里。ある秘密を目撃してしまい自分の気持ちに蓋をしてしまう和臣。
一人の告白をきっかけにそれぞれの感情は複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違ってしまう。
4人の切なすぎる《片想い》の行方は——』

 

というあらすじ。

上記の主要登場人物4人のほか、理央のクラスメイトで由奈に告白する我妻暖人を上村海成、朱里の元カレの亮介を三船海斗、和臣の兄で役者を目指している乾聡太を古川雄輝、朱里の母親を戸田菜穂が演じています。

 

設定や展開は少女マンガ的ではありますが、それをあまり気にしないで観ていけば、4人の心情の絡み合いがうまく描かれていて、途中は切なく、最後はハッピーエンドで終わる、いい青春恋愛映画でした。三木孝浩監督の作品は、以前にスクリーンで「フォルトゥナの瞳」を、DVDで「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を観ましたが、こうした恋愛映画を描くのはうまい監督さんなのですね。

俳優陣では、やはり浜辺美波の透明感ある雰囲気が素晴らしかった。朱里のキャラクターとはちょっと合っていないところも部分的にはあるように感じましたが、屋上で和臣がカメラを向けるシーンなど、印象的なシーンが数多くありました。由奈役の福本莉子も、一皮剥けて変わっていくキャラクターをうまく演じていました。

 

本編上映が終わって5分ほどの待ち時間の後、ぴったり12:00から、スクリーンの映像が舞台挨拶の生中継に切り替わります。東京都内のとある劇場(その後の報道によればTOHOシネマズ六本木だったようです)でマスメディアだけを入れて行われた無観客の舞台挨拶の中継で、全国303の上映館のうち、111の映画館に同時中継されているとのこと。スタッフの司会で、主要登場人物を演じた4人と三木監督が登壇しました。

ニュースでも流れていましたが、舞台挨拶の後半、キャンペーンで一般の方が送った写真や動画を三木監督が編集した特別編が上映されたのですが、それを見た浜辺美波が涙をこぼして、中学時代の写真がほとんどない、もっと青春しておけばよかった、という趣旨のことを語っていたのがとても印象的でした。 

9月18日にはアニメ版の映画も公開されるそうです。この実写版と見比べてみたい気もします。