鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「ホテルローヤル」

先日、家族とTOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。

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鬼滅の刃 無限列車編」の公開に合わせフジテレビで2週にかけて放映された再編集版を見た家族が、公開5週目に入って劇場版も観に行きたくなったとのことで、一緒に行くことに。

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この日の上映スケジュール。「鬼滅の刃 無限列車編」の上映は、公開5週目に入っても通常上映とIMAXレーザーを合わせ20回に上っています。一方で、この週から公開を開始した新作も7本あるようです。

この日私が観たのは、「ホテルローヤル」(11月13日(金)公開)。162館での公開、中規模という感じでしょうか。

直木賞を受賞した桜木柴乃のラブホテルを舞台にした七編の連作を基に映画化した作品だそうで、監督は武正晴、脚本は清水友佳子。家族が観る「鬼滅の刃」とほぼ同じ時間帯だったので、観てみることに。

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上映は125+2席のスクリーン4。お客さんは20人ほどでした。

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(チラシの表裏)


公式サイトのストーリーによれば、

 

北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル。雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす日々。甲斐性のない父、大吉に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、「非日常」を求めて様々な人が訪れる。投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師。そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに大吉が病に倒れ、雅代はホテルと、そして「自分の人生」に初めて向き合っていく・・・。

 

というあらすじ。

主要キャストは

など。

冒頭、公式サイトのストーリーでの「投稿ヌード写真の撮影をするカップル」が、廃業後のホテルを訪れるシーンで始まり、ホテルの部屋の映像のまま時間がさかのぼって、美大受験に失敗した雅代が仕方なくホテルを手伝うことになるシーンに移ります。そして、「子育てと親の介護に追われる夫婦」、雨宿りのためやってきた「行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師 」の人間模様を映しながら、自分と向き合うようになる雅代を描いていきます。

あまり期待しないで観たのですが、良くも悪くもそれが裏切られることはなく、とても良かったということはないけど、がっかりすることもなかった、というのが率直な感想。ホテルにやってくる客の人間模様はそれぞれ味があって、終盤になって自分と向き合う雅代の描写も良かったと思いますし、雅代を演じた波瑠の雰囲気も良かったのですが、雅代の自分探しの要素が(多少原作から離れることになっても)前半からもうちょっと出ていると、全体を通じて物語の幹が通った作品になったような気がしました。