鷺の停車場

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映画「ウルフウォーカー」

映画「ウルフウォーカー」〔字幕版〕(10月30日(金)公開)を観に行きました。

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来たのは恵比寿ガーデンプレイス内にあるYEBISU GARDEN CINEMA。

久しぶりに恵比寿に来る用事があったので、せっかくめったに来ない場所なので何かほかにないかと思って調べたら、この映画が出てきました。今はもう少し上映館が増えているようですが、公開時は全国で6館のみの小規模公開。映画情報サイトの口コミ評価が総じていいので、せっかくの機会なので観に行くことに。

前回恵比寿に来たのは、およそ10年前、仕事で関係のあった方の結婚披露パーティで、同じ恵比寿ガーデンプレイスに来ていたはずですが、その頃は映画はほとんど観ていなかったので、ガーデンプレイス内に映画館があるなんて初めて意識しました。

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上映スケジュール。ユナイテッド・シネマ系列ですが、シネコンではなく、2スクリーンのみのこじんまりした映画館です。

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本作の上映は大きい方、187席のシネマ1。お客さんは2~30人ほどでした。

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ケルトの伝説に着想を得た「ブレンダンとケルズの秘密」(2003)、「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」(2014)に続く三部作の最終作として構想から7年をかけて製作された作品だそう。両作で監督を務めたトム・ムーアと「ブレンダンとケルズの秘密」の美術監督だったロス・スチュワートが共同監督を務めています。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

1650年、アイルランドの町キルケニー。

イングランドからオオカミ退治の為にやってきたハンターを父に持つ少女ロビン。ある日、森で偶然友だちになったのは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある “ウルフウォーカー”のメーヴだった。
メーヴは彼女の母がオオカミの姿で森を出ていったきり、戻らず心配でたまらないことをロビンにうちあける。母親のいない寂しさをよく知るロビンは、母親探しを手伝うことを約束する。翌日、森に行くことを禁じられ、父に連れていかれた調理場で、掃除の手伝いをしていたロビンは、メーヴの母らしきオオカミが檻に囚われていることを知る。
森は日々小さくなり、オオカミたちに残された時間はわずかだ。ロビンはなんとしてもメーヴの母を救い出し、オオカミ退治を止めなければならない。それはハンターである父ビルとの対立を意味していた。それでもロビンは自分の信じることをやり遂げようと決心する。そしてオオカミと人間との闘いが始まろうとしていた。

 

・・・というあらすじ。

期待どおりのいい作品でした。

ハンターであるロビンの父は、イングランドからアイルランドの町・キルケニーにやって来た護国卿の命により、森を農地に変えるため、森に生息するオオカミ退治に当たることになります。初めは父のようにオオカミを弓矢でやっつけたいと思っていたロビンでしたが、偶然にウルフウォーカーのメーヴと仲良くなったことで、その思いが変わっていき、メーブのために行動するようになっていきます。

自然と人間の相剋が基本的なテーマで、心を打つシーンもあり、映画情報サイトの口コミにもありましたが、アイルランド版「もののけ姫」という比喩がぴったり。

キャラクターは写実的なデザインではなく、絵本風な感じで、何となく、昔テレビで見た「まんが日本昔ばなし」を思い出しました。

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上映が終わってロビーを見てみたら、吹替版の声優さんがサインをしたポスターも飾ってありました。

上映館はかなり少ないですが、多くの人に観てほしい作品だと思いました。