休日の午後、MOVIX柏の葉に行きました。
14時過ぎの時間帯、ロビーにはけっこうなお客さんがいました。
この日の上映スケジュールの一部。この日は24作品・25種類の上映でした。
この日観るのは、「少女は卒業しない」(2月23日(木)公開)。全国60館とやや小規模での公開、千葉県内での上映館はここを含め4館のみです。
上映はこの映画館では一番小さい93+2席のシアター7。お客さんは10人ほどでした。
(チラシの中見開き)
(以前配布されていた別バージョンのチラシ)
直木賞も受賞している朝井リョウの連作短編小説「少女は卒業しない」を原作に実写映画化した作品で、監督・脚本は中川駿。商業長編映画としては初の監督作品だそうです。
公式サイトのストーリーによれば、
今日、私はさよならする。
世界のすべてだったこの“学校”と、“恋”と。
廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校、“最後の卒業式”までの2日間。
別れの匂いに満ちた校舎で、世界のすべてだった“恋”にさよならを告げようとする4人の少女たち。
抗うことのできない別れを受け入れ、それぞれが秘めた想いを形にする。
ある少女は進路の違いで離れ離れになる彼氏に。
ある少女は中学から片思いの同級生に。
ある少女は密かに想いを寄せる先生に。
しかし、卒業生代表の答辞を担当するまなみは、どうしても伝えられない彼への“想い”を抱えていたー。
・・・というあらすじ。
公式サイトで紹介されている主要登場人物・キャストは、
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山城 まなみ【河合 優実】:3年B組。料理部、部長。卒業生代表として答辞を読むことになる。
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後藤 由貴【小野 莉奈】:3年B組。バスケ部、部長。東京の大学への進学を決める。
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神田 杏子【小宮山 莉渚】:3年B組。軽音部、部長。森崎と同じ中学校。中学はバレー部に所属。
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作田 詩織【中井 友望】:3年B組。クラスに馴染めず図書室に通う。本と漫画が好き。
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佐藤 駿【窪塚 愛流】:3年C組。まなみの彼氏。
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森崎 剛士【佐藤 緋美】:3年A組。軽音部員。「ヘブンズドア」ボーカル担当。
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寺田 賢介【宇佐 卓真】:3年B組。バスケ部員。後藤の彼氏。小学校の教員を目指し地元の大学に進学。
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坂口 優斗【藤原 季節】:現代文の教員。図書室の管理をする。既婚者。
というもの。
重要な一部分には、回想シーンも挿入されていますが、卒業式の前日と当日の2日間の、卒業を迎える4人の女子高生のそれぞれの想いを描いた群像劇。
山城は彼氏だった駿への、作田は坂口先生への、後藤は彼氏の寺田への、神田は同じ軽音楽部の森崎への想いを抱えています。最初は、この4人のエピソードが、入れ替わりながら並行して淡々と描かれていきますが、中盤のある一言を境にするように、段々とそれらが一つに収斂していきます。この物語の展開、脚本の構成は見事です。わずか2日の間の4人の心の動きを、自然な会話、表情で丁寧に描いて、苦いけれども瑞々しい、青春の一コマを鮮やかに浮かび上がらせる監督の力量を感じました。
高校卒業なんて、私自身にとってはもう何十年も前のことですが、とても懐かしい気持ちになりました。
実写映画ではめったにないのですが、もう一度観てみたい気持ちになりました。できれば、原作小説も読んでから、再び観ることができればと思います。
なお、入場者プレゼントのステッカーをいただきました。10種類のステッカーをランダムに配布とのことでした。