(CD1)
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オリンピック・ファンファーレとテーマ
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『未知との遭遇』から抜粋
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『遥かなる大地へ』組曲
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『ハリー・ポッターと賢者の石』から ヘドウィグのテーマ(新アレンジ)
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『ハリー・ポッターと賢者の石』から ニンバス2000
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『ハリー・ポッターと賢者の石』から ハリーの不思議な世界
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『ジュラシック・パーク』のテーマ
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スーパーマン・マーチ
(CD2)
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『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から オートバイとオーケストラのスケルツォ
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『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から マリオンのテーマ
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『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から レイダース・マーチ
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チェロとオーケストラのためのエレジー
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から 王座の間とエンドタイトル
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から 王女レイアのテーマ
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『E.T.』から フライング・テーマ
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『スター・ウォーズ エピソード5/ 帝国の逆襲』から 帝国のマーチ
ジョン・ウィリアムズ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ブリュノ・ドルプレール[チェロ:エレジー]
(録音:2021年10月14-16日 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ))
最初の曲「オリンピック・ファンファーレとテーマ」は、1984年に開催されたロサンゼルス・オリンピックのファンファーレとして作曲された作品。
後半の「チェロとオーケストラのためのエレジー」は、知人の女性の子供が亡くなった際に作曲されたチェロとピアノのための作品の伴奏をオーケストラに編曲したもの。
その他の16曲は、タイトルからもわかるように、ウィリアムズが作曲した映画音楽の抜粋、あるいは演奏会用にアレンジされた曲で、最後の3曲はアンコールとして演奏された曲です。
なお、CD1の冒頭にはウィリアムズが入場する際の拍手が、途中には、演奏会においてウィリアムズ自身が行った楽曲紹介が、ほぼそのまま収録されています(上記の収録曲一覧でいえば、CD1の2と3の間、3と4の間、CD2の冒頭、3と4の間、4と5の間、7と8の間の計6か所に楽曲紹介が収められています)。それぞれの曲の後にも拍手が収められており、観客の熱狂的な反応もあり、ライヴ感をより強く感じさせるCDになっています。
冒頭の「オリンピック・ファンファーレとテーマ」から、見事な演奏に引き込まれました。ロサンゼルス・オリンピックが開催されたのは私がかなり幼い頃でしたが、このファンファーレは強く印象に残っています。それに続く曲も、いずれも高いレベルの演奏で、聴く前の期待を大きく上回る素晴らしい演奏でした。
ブックレットの解説によれば、この演奏会では、トランペット奏者は、ベルリン・フィル、またドイツ圏のオーケストラで通常使われているロータリー・トランペットではなく、アメリカや日本を含めその他の地域で広く使われているピストン・トランペットで演奏したということですが、それによって、音色の輝かしさ、華やかさが際立つ演奏になっています。そして、低弦をはじめ弦楽器の威力は、さすがベルリン・フィルで、これはアメリカのオーケストラの演奏にはない、大きな魅力だと思いました。