鷺の停車場

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映画「幸福路のチー」を観る

年末年始の休みの映画漬けの1日、新宿バルト9を出て、次は新宿駅前のシネマカリテへ。

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この日の上映スケジュール。

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78席のスクリーン2で、「幸福路のチー」(2019年11月29日(金)公開)を観ます。

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(チラシの表裏)
監督・脚本は、ソン・シンイン
公式サイトのストーリーを引用すると、

 

アメリカで暮らすチー【グイ・ルンメイ】の元に、台湾の祖母が亡くなったと連絡が入る。久しぶりに帰ってきた故郷、台北郊外の幸福路は記憶とはずいぶん違っている。運河は整備され、遠くには高層ビルが立ち並ぶ。同級生に出会っても、相手はチーのことが分からない。自分はそんなに変わってしまったのか――。チーは自分の記憶をたどりはじめる。

空想好きだった幼い頃は、毎日が冒険だった。金髪に青い目のチャン・ベティと親友になってからの日々、両親の期待を背負っての受験勉強。学生運動に明け暮れ、大学卒業後は記者として忙殺される毎日を送った。そして友との別れ。現実に疲れたチーは、従兄のウェン【ウェイ・ダーション】を頼ってアメリカに渡る。そこで出会ったトニーと結婚し、両親にもアメリカで幸せになることを誓ったけれど……。今、夫から離れて幸福路のいるチーは、昔と同じように祖母の助けを必要としている。

実は人生の大きな岐路に立っていたチーは、幸福路である決断をする――。

 

というあらすじ。(【 】内のキャストは私の補足です。)

チーの回想シーンには、幼い頃からの自分の人生が、蒋介石の死、民主化運動、1999年の大震災など、台湾の現代史における大きな出来事も絡めて描かれます。

ところどころチーの心象風景を描くようなファンタジー風の絵が出てくる演出は、どこか湯浅政明監督の「夜は短し歩けよ乙女」に似ている感じがしました。ただ、それで描かれるのは、親の期待に応えようと勉強に励んで大学を卒業し、従兄を頼ってアメリカに渡り、国際結婚をした40代の女性の、自分探しの物語。途中までは普通に観ていたのですが、終盤のあるシーンをきっかけに、自分でも不思議だったのですが、ボロボロと涙がこぼれて、深く余韻が残りました。あれは何だったのだろう?うまく感想を言葉にすることができませんが、とてもいい映画でした。

スクリーンで観れる機会は現実的にはもうないだろうと思いますが、ディスクがレンタルなどで観れるようになったら、もう一度観てみたいと思います。