(つづき)秋の京都旅行の初日、13時50分ごろに建仁寺を出て、祇園バス停に向かいます。
四条通沿いにあった、かづら清老舗祇園本店で家族はちょっと買物。
お店の脇にはこのようなちょっとした小路が。いかにも昔ながらの街並み、歴史を感じます。
14時過ぎ、祇園バス停に到着。よしもと祇園花月の目の前、かなり人が多いです。道の方もかなり渋滞しています。
14時15分ごろ、京都市営バスの5系統、銀閣寺・岩倉行きに乗車。本来はこのバス停には停まらない路線で、東山三条でこの路線に乗り換える予定だったのですが、行先は合っているので乗ってみます。
途中、三条通と交わる交差点で、三条通を昔風の衣装を着た行列が歩いているのが見えました。全く知らなかったのですが、この日は京都三大祭の1つである時代祭が開催されていたようです。このバスが通常は通らない祇園のバス停に停まったり、祇園付近の東大路通が大渋滞していたのは、時代祭に伴う交通規制の影響だったようです。ただ、いつもは通らないルートを通ったためか、車内の案内画面に表示されるバス停の案内は大いに乱れて、私たち観光客には、次に停まるのがどのバス停なのかもはや分からない状態に。
ガイドブックの地図に記載された目印となるお店とバス停の場所を照らし合わせて、14時半すぎ、エイッとバスを下ります。運よく、狙っていた東天王町のバス停でした。
家族が「哲学の道」を歩きたいということなので、ここから哲学の道が通っている疎水分流を目指して東に歩いてみます。
7~8分ほど歩いて、疎水分流を超えたところに、神社が見えたので入ってみました。鳥居には大豊神社と書いてあります。
後で調べてみると、平安時代初期の887年に宇多天皇の病気平癒を願って創建された歴史ある神社とのことでした。
大豊神社の本殿。
こちらは、大国主命が祀られている大国社。両脇の2匹の狛ねずみが人気なのだそうです。
20世紀初期の哲学者で京都大学教授だった西田幾太郎が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことにちなんで名付けられた道だそうです。道は若王子神社までさらに南に400mほど続いていますが、ここから北に銀閣寺橋まで約1.2kmの道のりを20分弱かけてゆったり散策。何があるというわけではありませんが、雰囲気のある小路でした。
銀閣寺橋からすぐのところにある「すみっコぐらし堂」で家族がちょっとお買い物。
15時20分ごろ、銀閣寺(慈照寺)の入口に到着。境内はこんな感じです。
室町幕府の8代将軍・足利義政が1482年から東山山荘の造営を始めたものの、完成をみることなく亡くなり、その菩提を弔うために1490年に禅寺に改め、相国寺の末寺として創始されたお寺。
拝観料は大人500円でした。
拝観受付でいただいたリーフレット。
中に入って順路を進みます。これは宝処関だったと思います。
さらに進むと、見事な石庭の銀沙灘があります。奥に盛り上がっているのは向月台です。
銀閣として有名な観音殿も見えます。
こちらも国宝の東求堂。銀閣(観音堂)とともに創建時から残る建物で、檜皮葺きの現存する最古の四畳半書院だそうです。
庭園も見事です。
順路に沿って、展望所まで上がると、境内の様子が一望できました。
さらに進んで、国宝の銀閣(観音堂)が最も美しく見える場所にやってきました。この落ち着いた佇まいは個人的にとても好きです。
待つこと5~6分で、京都市営バスの203系統、西大路四条行きに乗車します。
10分弱で河原町今出川バス停に到着。違う路線への乗り換えのため、河原町今出川交差点のはす向かいにある別の乗り場に移動します。
こちらのバス停は鴨川に掛かる賀茂大橋のたもと。すぐ脇には鴨川デルタが見えます。
間もなく、京都市営バスの1系統、西賀茂車庫行きに乗車。7~8分乗って、16時15分ごろ、下鴨神社前バス停に到着。ここから下鴨神社に向かいます。
後で撮った写真ですが、下鴨神社の境内図。下鴨神社は通称で、正式には、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)というそうです。神社のホームページには、紀元前90年より前に祀られていたと思われると紹介されています。
バス停から歩いて5分弱で、楼門に到着。こちらは重要文化財です。境内は通常は17時まで拝観できるはずですが、この日は夜にイベントがあるらしく、16時半で閉門するとのこと。あと10分もないので、大急ぎで境内に入ります。
こちらも重要文化財の舞殿。この日はここで朗読劇のイベントが開かれるようで、周囲に椅子を並べるなど準備が進められていました。
中門。こちらも重要文化財です。
中門を入ると、干支を守る神様が祀られているお社が並んでいます。これは三言社。
こちらは二言社。
こちらは一言社。
この奥には、国宝の東本殿と西本殿があるそうですが、通常は公開されていないようです。
16時半過ぎ、慌てて楼門から境内を出て、出町柳駅方面ヘ。上の写真は南口鳥居から楼門を振り返ってみたところ。手前の揃いの服を来た3人は、この後開かれるイベントのスタッフのようでした。